新型コロナウィルスの影響により、お店にとって集客の課題がさらに深刻化する中、お客さまの囲い込みにつながる「店舗アプリ」や「オリジナル電子マネー」の活用が注目されています。
それぞれの特徴や、大手キャッシュレス決済アプリとの違いを知り、自分のお店にはどんなものが合っているかイメージしてみましょう。
店舗アプリとは、デジタルクーポンや会員証機能など、いくつかの機能がパッケージ化されたスマートフォンアプリのことをいいます。
「自店専用アプリ」をお客さまに持ってもらうことで、お客さまとのダイレクトな接点の機会を増やすことができ、囲い込みの効果をもたらします。テンプレートながらも、デザイン豊富なものも多く、自店のイメージに近いデザインにカスタマイズが可能です。
一般的に、「デジタル会員証」「クーポン」「プッシュ通知」といった機能は共通で付帯されており、加えて各社ターゲット業界に合わせた特徴や独自機能があります。
<独自機能例>
・来店予約機能
・メニューや動画掲載機能
・アプリ内での商品/サービス販売機能
・ユーザーとの1対1メッセージ機能
・ミニゲームによるポイントサービス機能
こうした各社の特徴を踏まえ、自社のユーザー層に効果的な機能は何かを考えて選ぶのがよいでしょう。
このような店舗アプリは、自社で一から作ろうとすると開発費だけで最低でも300万円ほどかかると言われています。
しかしながら、こうしたパッケージ化された店舗アプリを活用すれば、月額数万円程度の価格に抑えることができます。
一方で、例えば「クーポンの発行のみに利用したい」といった場合でも、基本搭載されている機能分のサービス手数料はかかることになるため、自店でどんな販促を行いたいか整理した上で、導入を検討する必要があります。
“ハウス電子マネー”とも一般的に呼ばれるこれらのマネーは、自店・あるいは自店と加盟店でのみ利用が可能なマネーのことをいいます。事前にチャージをして利用してもらう前払い方式を採用しているものが多く、お金が自店の専用マネーになることで、チャージされた金額分は他店へ流れてしまう心配がありません。
また、前払いで入ってきたお金は、プリペイドカードのように、その金額分のお金をお店側が先に獲得できます。先に確保した現金で販促の先行投資や経営維持などに充てることができます。さらに、還元ポイントやクーポンなどを組み合わせることによって、より一層お客さまの囲い込みやリピート率の向上に役立てることができます。
どちらも、お客さまの囲い込みやリピーター促進に有効な2つの販促ツールですが、オリジナル電子マネーは、そのメインを商売の要、お客さまとの接点となる「支払い」をフックにしています。
「オリジナル電子マネー」が「店舗アプリ」と大きく異なる点は、主に3つあります。
オリジナル電子マネーのメイン機能は「キャッシュレス決済」です。コロナ禍での非接触決済の推進や、ゆうちょの硬貨取扱有料化に伴うお釣り対策、イベント時の通貨としても利用ができます。
弊社オリジナル電子マネーPokepayでは、現在お使いのアプリへのキャッシュレス決済組込、ECサイトとの連携も可能です。
お買い物をする際に必ず発生する「決済」をきっかけに、ユーザーとお店をより強く結びつけることができます。
複数の販促機能がパッケージ化された店舗アプリに対して、オリジナル電子マネーはよりシンプルな設計で、利用できる機能が限定的です。一方で、ユーザー側もお店側も管理や操作がしやすく、より手軽に扱うことができます。
さまざまな機能を持った店舗アプリに比べ、オリジナル電子マネーは、導入時の費用や運用コストが安価な水準に設定されていることが多いです。また、店舗アプリはコンテンツが多い分、設計や準備に時間を要しますが、オリジナル電子マネーであれば、早ければ1〜2週間程度で簡単に導入することができます。
経済産業省の統計によると、2021年度のキャッシュレス利用率は、全体の32.5%と、10年前に比べて約20ポイントも伸びており、今後もさらに上がることが予想されています。実際に、政府は2025年までに40%、将来的には世界最高水準である80%を目指すことを掲げ、国としてキャッシュレス決済の推進を進めており、日本全体でキャッシュレス決済利用が加速しています。
※出典:経済産業省HP(ニュースリリースはこちら)
キャッシュレス決済の内訳としては、クレジットカードの利用率が最も多く、次いで電子マネー、コード決済、デビッドカードとなっています。
ここ近年、クレジットカードの利用率とともに伸びているのがコード決済です。コード決済とは、画面上に表示したQRコード(※)を手元のスマートフォンで読み込んで決済する方法です。このコード決済の飛躍的な伸びは、2019年に始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」が後押ししており、クレジットカード決済よりも導入のハードルが低いため、特に中小企業での加盟が急増しました。
2020年度約4兆円だったコード決済利用額は、2021年7兆円にまで昇っています。
※QRコードは、デンソー(株)の登録商標です。
特に、大手キャッシュレスサービスアプリでは、大々的な広告や大胆なポイント還元率、加盟店の手数料0円施策等で大幅に利用を伸ばしました。本コラムを読んでいる方の中にも、こうしたキャッシュレスアプリを導入済みであったり、これまでご検討されたことのある方も多いのではないでしょうか。
では、クレジットカード決済や、大手キャッシュレス決済アプリではなく、自店独自のオリジナル電子マネーをもつメリットはなんでしょう?
まず1つ目には、前章で挙げたように、オリジナル電子マネーにチャージをしてもらうことで、先に売上を確保できる点です。また、残高をきっかけに再来店を促すことができ、リピーター促進の効果も得られます。
2つ目に、専用のアプリを入れてもらうことでユーザー情報が入手でき、お客さまとの接点を持つことができる点です。
そして上記の2点を踏まえ、最大のメリットとなるのが、お店のファンになってくれるお客さま層にフォーカスした施策ができるという点です。お店の売上を伸ばすために大切なことは、新規のお客さまを、いかにリピーター→ロイヤルカスタマーへとステージアップさせるか、ということです。
特に、お店の根強いファンになってくれるロイヤルカスタマー層は、育成に時間がかかるため、長い時間をかけていかにユーザーとの接点を持ち続けられるかが重要です。
このように、お客さまを層で分類し、各層ごとに施策を変えていくために、オリジナル電子マネーは有効な手段となります。
例えば、「初回割引特典」というクーポンだけでは、新規の集客には効果があるものの、リピーターには繋がりません。まずは新規で来店してくださった方に、その場での割引だけでなく、アプリ登録特典をつけて会員になっていただくことがファーストステップです。
そこから、アプリ会員向けに特別クーポンの配布や、お店のなりたち、新メニューといった情報を定期配信することで、お客さまとの接点を増やし、再来店を促します。
リピーターのお客さまには、お支払い時にアプリを見せてもらうことで「いつもご利用ありがとうございます」という声をかけることができ、顔見知りになるほど”特別なお客さま”としてのやりとりが生まれ、お客さまにもよりお店に愛着を持っていただけ、最終的にロイヤルカスタマーの育成に繋げることができます。
このように、自社マネーを活用することでお客さまを分類し、特別なユーザー限定の特典やお知らせを発信することで、ユーザーとの繋がりを継続し、ファンを増やし、さらに自社でデータを保有することでユーザー情報や購買情報の可視化を実現することができます。
店舗アプリやオリジナル電子マネーには興味はあるものの、開発費用の負担や運用面での不安から、ハードルが高いものだとイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オリジナル電子マネー「Pokepay(ポケペイ)」は、Pokepayアプリをご利用いただくことで、開発費用は一切かからず、大掛かりな準備やデバイスの用意なども不要なため、個人経営の方でもお気軽にご導入いただけます。運用コストも安価なため、大手キャッシュレス決済アプリとの併用も、ご負担が少なく実現可能です。また、現在使っているアプリへの組込、ECサイトとの連携実績もありますので、お気軽にご相談ください。
Pokepayの大きな特徴の一つは、リピーター促進施策として、自由なキャンペーン設定が可能なことです。
有効期限の項目だけでも、日にち指定/有効期間(ポイント獲得日から1週間、1か月間など)といった設定を選択できたり、チャージや支払い時に有効期限を延長させる設定も可能です。チャージ額に応じてポイント還元率を変動させることで、高額チャージを促進させることもできます。
アプリ登録時にユーザー情報のアンケートをとることもできるので、「学生限定クーポン」といった一部のユーザーに特定した電子クーポンの配布も可能です。
また、チャージされたマネーや、取得したポイントの有効期限が近づくと、自動的にユーザー宛てに期限が近いことをプッシュ通知で知らせる仕様になっており、来店機会の喪失を防ぎ、再来店を促すことができます。
<Pokepayの主要機能>
Pokepayは、お申込みから約2週間程度ですぐにはじめることができます。事前の大掛かりな準備は不要のため、ポップアップイベントといった期間限定利用の場合でもお気軽にご利用いただけます。
無料でテスト利用もできるため、事前にスタッフさんへの研修用等にご利用いただくことも可能です。
また、ご導入いただいた方には、オリジナルのマネー名・ロゴを入れた「利用方法テンプレート」をプレゼントしています。
<利用方法テンプレート(サンプル)>
また、有効なキャンペーン施策のご提案など、導入サポートもさせていただきますので、自店での浸透に不安のある方でも安心してご導入いただけます。
いかがでしたでしょうか。
店舗アプリやオリジナル電子マネーは、自社のブランドイメージをアピールできるだけでなく、リピーターを促進し、ロイヤルカスタマーへの育成へと繋げることができる販促ツールです。
また、キャッシュレス決済は、今後ますます需要が高まることが見込まれています。「決済」を通じてお客さまとの接点を深め、コミュニケーションを維持できるオリジナル電子マネーは、導入も簡単で負担が少なく、大小問わずさまざまな業態の店舗さまの販促ツールとしてお役立ていただけます。
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