株式会社ポケットチェンジ(以下、当社)が提供するオリジナル電子マネー発行プラットフォーム「pokepay(ポケペイ)」が、佐渡市地域振興課事業「さどまる倶楽部」の会員様向けのスマートフォンアプリに搭載する地域通貨「だっちゃコイン」のシステムとして採用されました。今回は、「だっちゃコイン」の発起人である佐渡観光交流機構専務理事の清永治慶(きよなが はるのぶ)さんに、国内No.1 観光CRM「さどまる倶楽部」会員向け観光地域通貨「だっちゃコイン」誕生の経緯と「だっちゃコイン」という観光通貨を着想したきっかけについてお話を伺いました。
佐渡と島外の人が直接つながる仕組みがつくりたい
日本最大級の会員数を誇る「さどまる倶楽部」とは さどまる倶楽部は、 「佐渡が好きな島外在住者のためのサポーター制度」 です。 佐渡は、過疎化や高齢化の進行、来島者の減少、地域産業の低迷といった課題を抱えています。これらの課題解決の一環として佐渡への誘客をする必要がありました。
具体的には、2025年までに 70万人の観光客数という目標があります。そのために、「さどまる倶楽部」というプラットフォームを構築し、この会員数を増やしていく取り組みを行っています。 さどまる倶楽部の会員数は20年8月末時点で約24,000人以上であり、これは自治体の域外の会員数としては 日本最大級の数字です。 また、旅中の満足度ももちろん重要ですが、1度佐渡に来てくれた方が家に帰った後も、佐渡に触れることが出来る環境を作り、会員から違う人に佐渡を薦めてもらうというサイクルを作りたいと思っていて、将来的に島外からでも直接、佐渡産品を買える仕組みづくりまでを目指しています。
さどまる倶楽部会員が使える「だっちゃコイン」という観光通貨を作った理由の一つもこの構想を実現するためです。
佐渡の観光通貨「だっちゃコイン」とは
今後は、さどまる倶楽部の会員数を増やして、その人たちが佐渡産品を買って、佐渡が大好きな人が佐渡に移住してくれるというのが理想的です。 また、佐渡島民でもだっちゃコインを使えるようにしていきたいと思っています。例えば、島内のボランティア活動などをだっちゃコインのポイントで付与できる形にするなどを考えています。そして、溜めたポイントで佐渡の人が佐渡のお店で食事をする。このサイクルが出来れば、より経済の活性化に繋がると思っています。
「だっちゃコイン」を実現するにあたって「ポケペイ」の機能を選んだ理由
私たちが求めていたものは内需拡大をメインとした地域通貨ではなく、外貨を獲得するための観光通貨です。
その点で、ポケットチェンジは 外貨を電子マネーに交換できる 端末事業も展開している為、どちらもお客様が外国人であるという面で私たちの目的と合致したということがあります。
現在は、新潟駅と両津港へ設置されている専用チャージ機でアプリにだっちゃコインをチャージ出来ます。新潟駅のポケットチェンジ端末では、日本円だけでなく、ドルやユーロ、元、ウォンといった合計10種類の通貨からチャージすることが可能
です。(※両津港に設置されているチャージ端末は日本円のみの対応となります)
加えて、電子マネーのアプリ開発も可能 であったため、「佐渡国」として島外の”外貨”(日本円を含む)を自国の通貨「だっちゃコイン」に変えるという仕組みを非常にリーズナブルな形で実現出来ると思いました。
一般社団法人 佐渡観光交流機構:専務理事 清永 治慶氏
また、新型コロナウイルス流行後は、観光客にとっても島民にとっても安心できる観光地作りが必要だと思っています。佐渡は佐渡クリーン認証という地域全体のクリーン認証制度を日本で初めて開始しました。佐渡クリーン認証は、宿やお店、観光施設などを対象とした感染症予防のための認証制度です。
旅する人も住む人も安心・安全に過ごせるために、アルコールの設置や清掃・消毒などの対策を実施しています。
今後は、さどまる倶楽部アプリやだっちゃコインの仕組みを活用して、非接触のQRコードチェックインなど更なる対策を実現して、さどまる倶楽部を利用している人は安心・安全というイメージになれば良いなと思っています。
さどまる倶楽部:「観光関連事業者、地域住民、行政等との連携によって佐渡の観光資源の宝を掘り起こし、発信し、佐渡に来島していただけるファンを作るための活動」をしている一般社団法人 佐渡観光交流機構による佐渡島会員サービスです。